調査研究の助成事業
助成制度の趣旨
高齢者の健康や福祉に関する調査・研究を実施されている社会福祉法人やNPO等の団体を対象に公募し、選ばれた研究等に対して必要資金の全部又は一部を助成します。なお、公募は平成25年度より実施しています。
調査研究の助成要綱
公益社団法人きしろ翠光会(以下「本法人」という)が行う調査・研究(以下「研究等」という)に対する助成については、本要綱の定めるところによる。
- 助成の対象
社会福祉法人やNPO等が行う高齢者の健康や福祉の増進に関する研究等 - 研究等の選定
福祉関係の外部団体・有識者・医師等が関与している本法人の選考委員会は、- 1)公募に当たって、助成の対象となる研究等に当たる者(以下「実施者」という)に対して研究の目的と内容・期待される成果ならびに助成申込額の内訳等を明確にした申込書の提出を求め るものとする。
- 2)前項の応募者の中から、本法人設立の目的である『高齢者の福祉・健康の増進また心身の健康 法の研究』にふさわしい実施者を公正に審査し選定するものとする。
- 助成の金額
1件当たり50万円、合計100万円/年間とする。 - 報告および計画の変更
本法人の選考委員会は、- 1)必要に応じて実施者から研究等の実施状況について、報告を求めるものとする。
- 2)実施者が研究等の実施過程において計画の変更を求めたとき、内容を審査し適当と認められる場合には、承認を行うものとする。
- 研究等の認定
本法人の選考委員会は、実施者の研究等が完了したときは、当該実施者から報告を求め、 研究等の成果について認定するものとする。 - 結果の公表
本法人の選考委員会は、実施者および研究等の成果をホームページ等に公表して、広く社会に貢献しなければならない。
令和6年度の助成事業の公募
・公募の概要
調査研究のテーマ:高齢者の誤嚥性肺炎の予防
誤嚥性肺炎とは、食物や唾液などが誤って器官を通して肺に侵入し、細菌感染を起こして肺に炎症を起こすことです。どういう人がなりやすいか、飲み込む力が衰えて嚥下障害を有する人です。特に、高齢者やパーキンソン病、脳梗塞など脳血管障害の既往のある人がなりやすいといえます。誤嚥性肺炎になると、日常の生活自立度が低くなります。また、最悪の場合は死に至ることもあります。日本人の死因の第三位である肺炎のうち、誤嚥性肺炎はその約80%を占めており、一度起こすと何度も起こしやすい体質になります。予防するには、生活習慣を見直し、適度な運動を行うことが最も効果的です。特に、高血圧や糖尿病、喫煙歴がある人などは注意が必要です。普段から医療機関を受診し、嚥下検査をしてもらったり、食事の形態などの指導をしてもらうことにより、予防につながります。また、誤嚥性肺炎になっていたとしても、周囲の人がちょっとした変化に気づき、早めに専門機関に相談するなどの対処をすることが大事です。高齢者が自分で行える簡単な予防法をこの研究で定めて、それらを日常に取り入れて頂き肺炎の予防に繋がればと思います。
・公募期間
令和6年10月11日~11月10日
・選考方法
助成の研究対象者は、法人理事会により公正に選考し結果を公表します。
皆様のご応募をお待ちしております。お問い合わせ先:公益社団法人きしろ翠光会 公益法人事務局 電話番号078-851-7739
助成研究の研究対象者は、法人理事会により公正に選考し、結果を公表します。